ディスクオルゴールの生い立ちと歴史について
ディスクオルゴールの誕生する前はシリンダータイプのものが主流となっていました。
1880年代の後半、シンフォニオンがドイツでディスクを入れ替えることで様々な音楽を楽しめるミュージックボックスを完成させます。
これがディスクオルゴールの歴史のはじまりとされており、この画期的な発明によりポリフォニー、レジーナといったブランドも次々にディスクオルゴールの開発に着手。1890年代に入るとシリンダータイプの物で確立していたオルゴール市場が一変して、ディスクタイプが主流となりました。
当時の製品は各社とも基本設計は同じですが特許の関係でハブや歯のサイズなど微妙な変更が加えられているためディスクの互換性はありませんでした。
その後、世界大戦が始まり情勢が一変したことによりオルゴール産業は一気に衰退の一途を辿ります。
理由としては当時の米国の平均労働賃金ではオルゴールは非常に高価で手がでず、比較的手ごろな蓄音機にユーザーが流れてしまったのが原因とされています。
その後は少しずつオルゴール市場の関心は回復を見せて、かつての黄金時代と比べればメーカーは少なくなってはいるものの今も多くのユーザーを魅了しつづけています。