ディスクオルゴールの生みの親、Symphonion
ドイツ、シンフォニオンカンパニーは1885年から1886年かけて世界で初となるディスク型ミュージックボックスを完成させます。
従来のシリンダータイプとは違い、様々な音楽を楽しめる全く新しいオルゴールは瞬く間に世界中で話題となり、シンフォニオンの製品は大成功を収めます。
1895年ごろには既に数十種類にわたる小型のハンドクランク式から大型のアップライトコインオペレートタイプなどのモデルを開発していました。
最終的には年間3万台を越えるオルゴールを生産する大きなメーカーとなり、1896年には更なる規模拡大を図り米国市場を開拓する為、ニューヨークシティーに拠点を設立。
当初はドイツで生産したものをアメリカで輸出していましたが、数年後には現地での量産体制が整いアメリカ製シンフォニオンが作られるようになりました。
投資の失敗や時代の流れにより経営破綻となりシンフォニオンの歴史は幕を閉じました。ちなみに最後の10年間はミュージックボックスから蓄音機の生産に主軸を変えていました。